市役所職員と英語

今日は公務員と英語についての話です。

公務員をしながら英語の勉強をしていた時、たまに

「公務員も英語はこれから必要になるから、それは大事ですね!」

と言われたことがあります。それを聞く度に、別にならないだろうなぁ、と思っていました。私は英語が好きで勉強を続けて、それを使って楽しい仕事ができそうになったから市役所を辞めただけです。

確かに世の中はグローバル化しています。私が居た市役所でも、私が辞める頃には「国際都市にする」「グローバル人材の育成が必要」とか言っていましたが、語尾に(笑)をつけながら眺めていました。市長がなんとなくそういうことを言うのです。

また、私は愛知県に住んでいるのでトヨタ自動車関係者が多く、トヨタやアイシン精機では、TOEICで730点以上取れないと課長に昇進できないなどという噂をよく聞きました。本当かどうかは知りません。

ですが、既に採用された市役所の職員が、これから英語ができないことによって不利を被ることは決してありません。

なぜなら市役所の出世コースが、英語と全く関係ないコースだからです。

市役所で出世コースとされているのは、予算を管理している財政関係の部署や、人事課や、条例や法律を統括している部署でした。全部、英語と全く関係ありません。

人事課の人たちは、自分達が全く英語ができないので、他の部署の人に、TOEICで○○点取れないと出世させませんなんてことは言えないのです。

そして、市役所の偉いおじさん達は、だいたい年収が1000万円ぐらいありましたが、みんな英語ができるからその給料を享受していたわけではありません。上司に気に入られたから出世したのです。偉いおじさんも人事の人も、英語は、通訳に任せれば良いと思っています。実際に市役所には英語や中国語の通訳が常駐しています。

最近は日本に住む外国人も増え、またインバウンドという言葉も流行っているため、市役所でも「国際〜」という名前の部署ができたりして、多少は国際化してきています。今から就職する人は、TOEICの点数が900点ぐらいあると、英語ができる奴として採用してもらえるかもしれません。就職したら他の人と何も差はありません。

私は仕事を楽しむツールとして英語を使っていました。英語は好きだったので、英語を使って仕事をするのも好きでした。市民の人に英語で説明したり、海外に出張して外国で同じような分野の仕事をしている公務員と意見交換をしました。

奇しくも、その海外出張は私に公務員を辞めることを決心させたきっかけでもあります。

私の出張の件が、先述の出世コースの部署に居る偉いおじさんから、

「君が行きたいですって言って出張して良いものじゃないんだよ」

と言われました。私は仕事として出張しただけなのに、何故そんなことを言われるのかと思いましたね。常々、市役所ではくだらないことが私の身の回りに起こっていて、常に辞めたかったので、辞めたきっかけというのはたくさんあります。これもそのうちの1つでした。

今日のまとめに入ります。今居る市役所の職員は、今後英語ができなくて困ることは一切ありません。

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